漁業の魅力
漁師生活レポート
山田 裕喜さん
新潟県村上市出身
(旧神林村)
漁業の魅力
漁師生活レポート
山田 裕喜さん
新潟県村上市出身
(旧神林村)
高校生で隣の村に住んでいました。高校を卒業すると同時に漁師の道に入り、今年で9年目になります。
家業である農業に全く興味はなく、かといってタイムカードはダメ。一次産業の家業を継がない人が多い中で、全く逆の流れで物好きと思われるかも知れませんが、一回しかない人生ですので自分の好きな海で働きたいと思いました。
小さい頃に農家の親が教えてくれた釣りを職業に選んだのですから不思議な話ですね。
高校生の時に先生から「山北に研修がある」と勧められ、山北の寝屋で2泊3日の研修体験に参加しました。大変だけど新鮮で面白かったですね。
近くの新潟漁協岩船港支所が漁師の募集をしていたので、ここを選びました。
最初は底曳網漁船の乗組員として働いていましたが、今は漁師を辞める人の船を譲り受けて自前の船で板曳網漁をやっています。
何と言っても魚が獲れた時と自分の感が当たった時ですね。
友人にダウン症の子供がいて、釣った魚を持っていくと喜んで食べてくれます。
親に「山ちゃんの魚しか食べない」なんていわれると、漁師冥利に尽きますね。
最初の1年は修行期間で、きつくないといえば嘘になりますが、むしろ新鮮でした。海や釣りは好きですし、覚悟していたので大丈夫でした。スーパーで売られていないような見たこともない魚との出会いや様々な体験ができて嬉しかったです。
米処の神林村と漁業の町岩船は距離が近くても言葉が違うので、最初何を言っているか良く分からないこともありましたね。(笑)
馬下で漁師をしている友だちもいますし、自分の選んだ道ですので頑張るしかありません。
漁は9月から翌年6月までで7月・8月は禁漁になります。
禁漁期間は遊んでいられませんので、海に潜ってモズクや岩カキを採っています。
夜寝るのは8時から9時頃、11時40分頃起きて、深夜の出港になります。
獲れる魚はヒラメやスズキ、カレイやノドグロなどです。
底曳網漁は深夜1時半から午後2時頃に出かけて、帰ってくるのが夕方の7時頃でしたが、板曳網漁は午後2時頃と帰ってくるのが早いので今は板曳網漁をしています。
起きるのが苦手でしたので、慣れないと夜起きるのが大変です。
漁師はとにかく面白いです。
一回しかない人生ですので、好きなことができるのは嬉しいです。
もっとも、自分は人に恵まれているし、先輩達に可愛がってもらっています。
網の修理など漁師仲間は惜しまずに手の貸し借りをしますし、飲む機会も多くコミュニケーションがけっこうあるのでいいですね。
独特の世界なので考え方も随分と変わりました。
特にありませんが、あるとすれば夜中に起きることでしょうか。
今では随分と慣れましたが起きるのだけは苦手です。それと、土曜日が定休で友だちと休みが合わないことが思春期の自分としては一番辛かったですね。(笑)
今は一番年下で、中古の船に乗っていますが、立派な船が欲しいですね。
そして、岩船の魚を全国にアピールし、たくさん食べてもらいたい。
この間キャンペーンで、岩船の魚を持って新宿の伊勢丹に行ってきました。
自分で獲った魚ですから一生懸命宣伝してきました。
カナガシラのつみれやフナベタの刺身を食べてもらったら美味しいと喜んでくれました。
自分の獲った魚をとにかくいろんな人に食べてもらいたい。ポスターや看板も良いですが、こういう食べてもらう機会をもっと作って欲しいですね。
諦めないことです。
自分で決めたことだから、諦めずに頑張って欲しい。
漁師は面白いですからね。
バクチと言ったら大袈裟でしょうか。
でも、そういうところはありますね。
海は無限大の財産だし、自分の可能性に挑戦できるのが漁師です。
Q:漁師になろうと思ったきっかけは?
A:うまいものが好きで、それを獲って生活ができれば良いなと思った
Q:研修中大変だったことは?
A:船酔いは今でもします。酔い止め常備
Q:漁師になる前の準備資金は?
A:100万円以上200万円未満
Q:漁村での生活はどうですか?
A:他の漁師の皆様から「育ててあげよう」という心を感じます
Q:漁師になる上で一番必要だと思うことは?
A:もちろん家族の協力は必要。あとはくじけない意志でしょうか
Q:漁師になろうと思ったきっかけは?
A:昔からの夢
Q:研修中大変だったことは?
A:夜起きるのが大変でした
Q:漁師になる前の準備資金は?
A:100万円未満
Q:漁村での生活はどうですか?
A:みんなが協力してくれるので助かります
Q:漁師になる上で一番必要だと思うことは?
A:家族の協力(細かい仕事がたくさんあるので大変です。)
Q:漁師になろうと思ったきっかけは?
A:知人の紹介。祖父も漁師で興味があったため
Q:研修中大変だったことは?
A:方言を理解するまで大変でした
Q:漁師になる前の準備資金は?
A:100万円未満
Q:漁村での生活はどうですか?
A:特になし
Q:漁師になる上で一番必要だと思うことは?
A:体力