JF新潟漁連は、組合員の漁業経営と生活を守り、青く美しい海と豊かな海の幸を次の世代まで受け継ぐため、様々な活動を行っています。




	米山ダム・赤岩ダムの上流域にナラの原生林があり、豊かな水や清涼な空気の源となっています。ダム湖の彼方に素晴らしい景観を見せてくれます。そして森は谷根川を通じて栄養素を海に供給し、河口には魚が豊富に根付きます。

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河川の増水をふせぎ、川を穏やかにします。また、土中に蓄えられた地下水は湧水となり、さけの産卵場になります。

森林の日光遮断効果や蒸散により、河川の水温が安定します。

腐植土などによるろ過効果で濁りの流出を防ぎます。また各種イオンや塩類の量を調節し、魚類などへの影響を緩和します。

川面に張り出す河畔林はサケマス類稚魚の主餌となる水生昆虫の成虫の生息場となり、落下する昆虫は直接魚類の餌になります。

森林の腐植土層を通過した水には、海の海藻や植物プランクトンが増殖するために必要な養分が豊富に含まれ、「豊かな海」の源になります。

大切な「さけの川」を後世に引き継ぐために、私たちに何ができるでしょうか？「さけの川」を守るためには、ミネラル豊かで、きれいな水を生み出す「豊かな森」が必要です。森は生命を生み育む水を作り、川や海に栄養分を供給します。豊かな海になると海藻やプランクトンが増え、魚や貝に必要な餌を作り出します。私たちは先人の築きあげてきた「さけの川」を未来の子供たちに引き継ぐため「さけの森」を造っています。いつまでも、谷根川が豊かな「さけの川」であることを願って。

柏崎市内鵜川のブナ林




鯨波・青海川海岸は、総延長３６キロの柏崎市の長い海岸線のうち、約４００メートルを占める岩礁性の海岸で、美しい夕日が眺望できる景勝地です。この海岸には、谷根川の水が注ぎ込み、１０月上旬から１２月にかけて、河口付近に立つと海から川へ遡上するサケの姿を観察することができます。冬の日本海の荒波にもまれた岩には岩ノリが芽生え、地域の隠れた特産品になっています。雪解けとともに谷根川で育ったサケの稚魚たちが海へと旅立ちます。そして、春を待ち侘びたかのようにアユたちが海から谷根川へ遡上してきます。夏、海中はモズクがびっしりと茂り、サザエ、アワビなどの貝類の姿が観られ、素潜り漁が行われます。こうした四季折々の風物詩に出逢える海岸として、平成８年７月に「日本の渚・百選」に選定されました。		青海川海岸








●サケ（シロザケ）一般にサケといえばシロザケを指し、これは川に上るころになると身が白っぽくなるためです。柏崎の谷根川では毎年10月～翌年１月にかけて多くのサケが遡上し、秋の風物詩となっています。	●マダイ大変長生きで20年以上生きるものは1ｍを超えます。マダイは1年中美味しい魚ですが産卵期は5～6月で、この時期は体色も美しく味も良くなります。柏崎では周年漁獲され、県内でも漁獲量はトップクラスです。	●マイワシ一般に脂がのる秋が旬といわれていますが、柏崎では4～5月に産卵のために接岸するため春が旬とされています。近年、漁獲量が激減しています。



●マアジ身体の側面にゼイゴと呼ばれるウロコが、尾からエラ近くまであるのが特徴的です。マアジは周年漁獲がありますが、柏崎周辺では冬場～春にかけて漁獲量が多くなります。	●サザエ夜行性の貝で海藻を食べます。ワタの部分が緑色ならメス、クリーム色ならオスです。柏崎周辺では夏の素潜り漁のほかに刺し網でも周年漁獲されます。	●モズク細い糸状の褐藻類で岩礁地帯に冬から初夏に繁茂します。近年、モズクの養殖が盛んですが、柏崎周辺で採れる天然モズクは、歯ごたえも風味も格段に上で、地域の特産品の一つになっています。


		さけの遡上が観察できる「柏崎さけのふるさと公園」柏崎市南西部の青海川地区に位置するこの公園は、水環境の自然や生命の大切さを体験、学習できる施設で、谷根川に注ぐ公園内の人工河川にはガラス張りの観察窓があります。ここには、秋になるとサケが、春から夏にかけてはアユやウグイ、ヨシノボリなどが自然に遡上し、真横から水中を観察することができます。また、公園内の展示館内には、谷根川に生息する淡水魚類の飼育展示、サケの一生や生態、谷根川におけるサケ増殖事業のあゆみがパネル展示してあります。

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柏崎市産業振興部農林水産課水産係　TEL.0257-43－9131

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