JF新潟漁連は、組合員の漁業経営と生活を守り、青く美しい海と豊かな海の幸を次の世代まで受け継ぐため、様々な活動を行っています。

JF新潟漁連 新潟県漁業共同組合連合会
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さけの森林づくり
朝日村奥三面の猿田川上流にブナの原生林はあり、豊かな水、清涼な空気の源としてだけでなく優れた景観を人々に与えてくれます。そして、森林は川を通じて栄養素を海に供給するため、河口には魚が豊富に根付くのです。
                植林活動は毎年10月上旬に行なっています。
大切なさけを後世に引き継ぐために、私たちに何ができるでしょうか? さけを守るためには、「豊かな川」「豊かな海」そしてそれを生み出す「豊かな森林」が必要です。森林はさけが生まれ育つ水を作り出し、海に栄養分を供給し海に下ったさけの餌を作り出します。私たちは先人の築きあげてきた「さけの川」を未来の子供たちに引き継ぐため「さけの森林」をつくっています。いつまでも、三面川が豊かなさけの川であることを祈って。
朝日村ブナ原生林
越後の「さけ」が史上に始めてでてくるのは927年、国に納めた税を記した「延喜式(えんぎしゃ)」のなかです。当時から三面川の「さけ」は珍重されていたと考えられ、特に藩政時代においては村上藩の財政を支える重要な資源として重宝されました。一時は乱獲がたたり、枯渇寸前までいったのですが、それを救ったのが村上藩の下級武士青砥武平治綱義(あおとぶへいじつなよし)の考案した「種川の制」という天然ふ化増殖システムでした。これは世界に先駆けたシステムで、この成功により村上藩の財政は持ち直し、またこの制にならって山形県・月光川、北海道・石狩川でも大きな成果を上げました。
 現代においては、戦後三面川の「さけ」は全滅か、の声がでるほどの危機に瀕したときもありましたが、昭和38年、当時3つの漁業協同組合が団結し三面川鮭産漁業協同組合を結成、ふ化事業の合理化を進め、さらに昭和52年には村上方式といわれる海と川の漁協が協同でさけ資源を守り増やす施策を導入し、捕獲高も順調に推移するようになりました。
●ふ化
10月から4月にかけて、さけの卵をふ化し飼育します。
大切な川の恵み、鮭一匹を頭から尾、内臓まで、何一つすてることなく使い切るその料理には、鮭を愛する人々の知恵と工夫、真心がいきています。
●しょうゆはらこ
とれたばかりの鮭から取り出したはらこを酒、しょうゆに漬け込んだもの。炊きたてのご飯にたっぷりのせて。
●塩引き鮭
生鮭に丁寧に塩をすりこみ、熟成させた後、塩出しをして軒先に吊して干した塩引きは、乾燥2週間目位が食べ頃。
●氷頭なます
氷頭とは、鮭の頭にあたる軟骨のこと。コリコリとした歯ごたえと大根おろし、はらこの彩りを楽しんでください。
●酒びたし
三面の鮭の塩引きを夏まで陰干ししたものを薄いそぎ切りとし、酒、味醂をかけたもの。酒の肴に最上です。
●卵皮煮(こかわに)
鮭の身と皮をすり身にし、はらこを加え、だし汁に落としたもの。鮭の旨味がいきた上品な味わいは格別です。
●川煮
生の鮭を内蔵もそのままブツ切りにし、味噌味で煮、さまして身のしまったところを食す豪快な料理です。
イヨボヤ会館(鮭の文化伝承館)

鮭が帰ってくる三面川のほとりにある鮭公園の中心施設。人工河川を真横から眺められ生態観察室をはじめ、鮭の漁法や漁具、鮭の天然ふ化をすすめた「種川の制」の歴史を紹介するパネルなどが展示。
http://www.iwafune.ne.jp/~iyoboya/
さけの森林づくり」問い合わせ先
  村上市農林水産課林業水産振興室 0254−53−2111 内線3521
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